夢にまで見た旅の目的地

唐突ですが私が旅行先を選ぶときのキーワードはいくつかあります。

「歴史上の出来事、人物にゆかりのある場所」

「世界遺産」

「映画のロケ地」

この辺がよく出てくるキーワードです。歴史と映画が大好きな両親の影響です。


私は賛否両論ありますが(どの作品も当然あるのですが)、

ダン・ブラウン原作の「Da Vinci Code」がいまだに原作も映画も好きで何度も見ています。

今年発表されるラングドン教授シリーズの新作もとても楽しみにしています。


そんな私がずっとずっと憧れていた場所が、ダビンチコードの重要な鍵となる場所の一つ、

エディンバラ郊外にあるロスリン礼拝堂でした。


原作での描写、また映画のシーンもここはすごくドキドキする場面。本当にこんなところがあるのだろうか、とずっと実際に訪れることを夢見ていました。


それがついに現実になったのが去年の秋。夏休みをもらってハノイからベトナム航空でパリ経由、スコットランドに旅行をした時でした。(帰りはロンドンからホーチミン経由で帰りました)

生まれて初めてのスコットランド。イギリス史も大好きなので、メアリー・スチュワートにゆかりのあるこの町は、到着した時から胸の高鳴りが止まらなかったことを覚えています。


さて、ロスリン礼拝堂へはエディンバラの中心地からバスに乗って行きます。

乗り換えなしで約40分。本当にこの先にあるんだろうか、ってくらいの住宅地を通って行きます。日本と違ってイギリスのバスは「次は〇〇」とか言ってくれないので、いつ降りなければいけないんだ…!とずっとGoogle mapを睨みながらの旅でした。笑


降りた場所も小さなINNとかレストラン、家があるだけなので、ここが目的地とわかるのはホテルの名前とかにRosslynという表記からです。

でも、バスから降りて少し歩くとえっ!?!?って驚くような光景が広がります。


本当にあった!っていう感動。(たどり着くまで本当に存在しているのか怪しんでいました笑)


広大な森が広がります。

これがエントランス。一度改修されています。


ずっと憧れてた場所にきた時って、不思議なもので、あぁ夢が叶うと同時に終わってしまうっていう感覚になりませんか?もうこの扉を開けたら目の前に夢見てた場所にたどり着くのに、怖くて扉が開けられない…って。


ドキドキしながら扉を開けたら、素晴らしい景色が広がっていました。大きな礼拝堂ではないのですが、細かい彫刻が素晴らしくて、外観を見るためにぐるぐる何周も回ってしまいました。


礼拝堂の中は写真撮影禁止。

外観の彫刻も素晴らしいですが、内部の彫刻は圧巻です。壁から天井まで隅から隅に至るまで…

ここに来る時は絶対に原作の本を持って行こうを思っていたので、礼拝堂の中でそのシーンを読みました。

神秘的でドキドキするこの暗号文。(原作を知っている方はこの暗号はその先があるのご存知だと思いますが)


The Holy Grail' neath ancient Roslin waits.

The blade and chalice guarding o'er Her gates.

Adorned in masters' loving art, She lies.

She rests at last beneath the starry skies.


不思議と涙が出てきました。やっと来ることができたこと、自分の力で、自分が働いて稼いだお金で来ることができたこと、自分が死ぬまでに叶えたい夢がひとつ叶ったこと。

昔両親と一緒にバチカンのシスティーナ礼拝堂に行った時、ミケランジェロの「天地創造」を見上げながら母親が泣いていてすごくびっくりしたのですが、その時やっと、あの時の母親の気持ちがわかりました。


じっくりじっくり、礼拝堂の無料ガイドも聞いて(スコットランドの英語って聞き取るの難しい!!)、午前中いっぱいこの礼拝堂で過ごしました。

もちろん、持ってきたダビンチコードの原作本と一緒に写真も撮って。



こんなことしてる人私だけだったんですけど笑笑

去るのが名残惜しくてお茶までしてしまいました。


このビスケットめちゃめちゃ美味しいんです…

毎日紅茶ばっかり飲んでたので、ここでは寒かったのでココア。



当時一眼レフを持っていなかったので全部iphone。


あのドキドキ感、夢を叶えたって時に身体中の血がざわざわってする感じ、これがあるから旅はやめられないんです。笑

ロスリン礼拝堂をはじめとするスコットランド、ぜひまた行きたい場所のひとつです。


ちなみに礼拝堂の中では事前にダウンロードしていたダビンチコードのサウンドトラックを聞いていました。イヤホンで何か聞きながら、首が折れるんじゃないかってくらい彫刻を食い入るように見ながらも泣いてる日本人女性を目撃した人がいればそれは私です。



Gather ye rosebuds while ye may.

いのち短し恋せよ乙女、いのち短し旅せよ乙女。 人生一度きり、好きなように、心のままに。 と、望むベトナム駐在員女子の徒然日記。

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